Ryoろぐ

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東京2020オリンピックでみた「強さ」

東京2020オリンピックが終わりました。

テレビでのスポーツ観戦が好きな私は、19日間で一年分くらいテレビを見た気がします。それでも見ることができた競技は、全体の半分にも満たなかったかもしれません。

本当にたくさんの印象的な場面がありましたが、その中でも深く心に残った場面は、「劣勢を跳ね返す強さ」と「圧倒的な強さ」でした。見ていてとてもワクワクし、選手を尊敬せずにはいられなかったその瞬間を、ここに記しておきたいと思います。

 

  • 卓球混合ダブルス2回戦 日本xドイツ(2021/7/25)

セットカウント3-3の第7セット、2-9の明らかな敗戦モードから一転、16-14で日本が勝利をもぎ取った試合でした。水谷隼選手のこの土壇場での正確で勇気のある攻めは圧巻でした。そして水谷・伊藤美誠両選手とも最後まで諦めませんでした。試合後の伊藤選手の涙が試合中の重圧と解放された安堵を想像させ、強く心に残る試合となりました。最終的に金メダルに輝いた2人のプレーには、思い出すたびに勇気をもらえそうな気がします。

 

  • テニス女子シングルス1回戦 大坂なおみx鄭賽賽(2021/7/25)

大坂なおみ選手が2か月ぶりの実戦で見せたのは圧倒的な強さでした。そして彼女のオリンピックにかける思いを強く感じた試合でした。彼女の一挙手一投足が注目され続ける中、「彼女は強い」と誰もが納得する試合内容だったのではないかと、素人ながらに感じました。大坂選手のプレーはシンプルにカッコよかったです。オリンピックは3回戦敗退となりましたが、また彼女のプレーを見たいと思いました。

 

  • バスケットボール女子準々決勝 日本xベルギー(2021/8/4)

初めての銀メダルを獲得したバスケットボール女子日本代表。準々決勝のベルギー戦は86-85、1点差での勝利でした。この試合は序盤は日本がリードしていたものの中盤に逆転され、終盤まで追いかけ続ける展開となりました。第4クォーターの接戦の中、どちらのチームもシュートを決め続ける精神力の強さには凄みを感じ、圧倒されました。そして逆転を決めた林選手の3ポイントシュートにはシビれました。試合後のインタビューで林選手は、他の選手が積み上げた得点を勝ちにつなげられてよかった、という旨の発言をされていて、チーム全員で勝ち取った勝利ということがよく伝わってきました。努力を結果に見事に結びつけた、素晴らしい試合でした。

 

ここに挙げた以外にも、心に元気をくれるプレーをたくさん見ることができました。

さて、金銀銅は「銅は金と同じ」「銀は金より良し」と言われることがあります。私は今回のオリンピックを見ていて、初めて「銀は金より良し」と思えました。金メダルは頂点の証であり、誇り高きものです。そこに届かなかった銀メダルは、負けたという事実だけが浮かび上がって時に後ろ向きに捉えられてしまうこともあります。しかし、実力を証明した上で次へのモチベーションも生まれる位置だと感じるのです。銀メダルに限らず、負けた経験は次への希望に置き換えることがきっとできます。希望があれば人間は頑張れると思うのです。

本気で何かを成し遂げようとしている人は、たとえそれが成し遂げられなかったとしても、いつでもとても輝いてみえると、私は思います。